●診断

脾臓にしこりができているなどの異常が見つかった場合、そのしこりの正体が腫瘍なのかそれ以外なのかは、画像検査(レントゲン、超音波検査)では判定ができません。
針吸引細胞診検査で判定が可能な腫瘍も中にはありますが(リンパ腫、肥満細胞腫など)、もともと脾臓自体にリンパ球や肥満細胞が存在し、形態も多様なため、腫瘍かどうかの判断が難しい場合があります。そのため、外科的に脾臓を摘出して病理組織診断を行うことによって正確な診断を得ることができます。
また脾臓を摘出してもその役割を他の臓器が担えるため、ほとんど問題になりません。
外科的に切除をすることにより、脾臓の診断と、今後起きる危険性があるしこりからの出血を事前に防ぐことができます。
ちなみに、しこり自体が腫瘍以外のものであっても、大きくなった場合に破裂して出血する場合もありますし、腫瘍だからといって必ず出血するということもありません。