病理組織検査の結果、眼の病変は悪性腫瘍の「眼球悪性黒色腫(眼球メラノーマ)」であることが判明しました。メラノーマはメラニン産生細胞に由来し、猫の眼球に発生する悪性腫瘍としては最も多く、高確率で肺や肝臓に転移します。
肝臓にできたしこりも針細胞診検査でメラノーマの転移ということが判明しました。

眼の腫瘍が摘出でき、ネコちゃんの生活の質も格段に上がりましたし、出血の問題が解決され、飼い主様にも安心した生活が戻りました。
今回飼い主様はこれ以上の治療を望まなかったため、ご自宅で経過を見ていくことになりました。
ちなみに、積極的な治療を行うとすれば、抗がん剤などを用いた全身治療を検討します(転移が成立しているため全身治療となります)。